頻尿・夜間頻尿(夜トイレに起きる)
頻尿・夜間頻尿(夜トイレに起きる)
頻尿について
まず、頻尿についてですが、泌尿器科にかかる受診理由としてとても多くを占めている症状になっています。
頻尿は日中と夜間頻尿にわけるのですが、一般的には
日中の頻尿は日中に8回以上トイレに行く状態
夜間頻尿は夜に1回以上トイレにいく状態
を指します。
原因としてはいろいろで、コーヒーなどカフェイン摂取後の頻尿、飲みすぎ、心因性といった生活習慣を改善したり意識や環境が変えるとよくなるものもありますが、時に膀胱過活動、膀胱炎、膀胱結石、前立腺肥大、癌など、治療をしないと改善しないもの、命に関わる病気が隠れていることもあります
・頻尿でかかられる方のよくある実例
私が経験してきたよくある実例としては、職場が変わった直後や仕事中の頻尿、学生さんで新しい学年に変わった後や転校した後などの頻尿で、授業の途中でトイレに行かないと休憩まで我慢できない、電車で通勤するが職場まで持たなくて途中でトイレのために降りなければならない、映画を見たいが2時間我慢できない、職場で頻尿で困る、旅行したいが頻尿で困る、などがあります。
・頻尿の原因は多岐にわたります
生活習慣病である高血圧や、睡眠時無呼吸症候群との関連などもあると考えられています。患者様のお話をよくきき、尿検査、エコー、尿流計検査、血液検査などから頻尿の原因をしっかりと考えることが大切で、場合によっては他科と共同で治療にあたる場合もあります。各自にあった適切な治療を行うことが大切です。
高血圧などの生活習慣病、生活習慣、睡眠習慣、足のむくみ、不眠症、過活動膀胱、前立腺肥大症等の夜間頻尿をきたす様々な原因をまとめて管理することで、よりよい夜間頻尿の改善へと導けるのが当院の強みだと思っています。

こんな頻尿・夜間頻尿は注意
頻尿の方で、実際医療機関を受診した方が良いのはどのような場合でしょうか?
例えば電車バスでの移動中のトイレが心配であって外出しにくい、ゴルフしていても常にトイレの場所を確認している、仕事に支障があるなど、仕事と、遊びを含めて日常への影響がある時には受診がお勧めです。現状はなんとか対応していても、お年と共に悪化していくことがほとんどだからです。
また、夜間に2回以上トイレに目が覚める、排尿時の痛みや残尿感を伴う、勢いが悪い、急に強い尿意が生じて漏れたり漏れそうになる、血尿を伴っている場合などには、受診をお勧めします。自然に軽快せず、また放置すると重症化するもの、悪い病気の可能性もあるからです。特に夜間3回以上トイレに起きる場合は転倒からの骨折リスクや、余命への影響も大きいと考えられているため注意が必要です。

考えられる病気と原因・治療
頻尿の原因として、一時的なものとして多いのは膀胱炎です。細菌が膀胱の中に入って起こることが多いのですが、抗生剤で治療を行います。
心因性(例えば職場でだけ、学校生活中だけなど)だと考えられる場合、お話を聞いて生活指導を行い、限定的にお薬をお出しすることもあります
加齢と共に悪化してきている場合は、男性であれば前立腺肥大によるものが多いです。まずお薬による治療を行い、改善が乏しければ手術治療を勧めたりします。
女性であれば神経因性膀胱によることが多いです。過活動膀胱と呼ばれる、急に我慢できない強い尿意が起きる、そうした症状を伴うことも多いです。膀胱を柔らかくしたり、膀胱の急な収縮を抑えるような薬で治療します。難治性の場合には膀胱内に薬を注入する治療を行うこともあります(ボトックス等)
そもそも睡眠そのものに問題を抱えている場合も多いです。いわゆる不眠症です。その場合は眠剤を用いたり、睡眠そのものに対する理解、例えば適切な睡眠時間やベッドに入る時間等、就寝前に気を付けること等についても助言させていただきながら、時には薬に頼らない治療を提案する場合もあります。
ほか、心不全や高血圧、糖尿病などの内科的疾患が原因で頻尿になるケースもしばしばみられます。特に日中足がむくんでいて、朝になるとむくみが改善しているケースです。それぞれに対する治療を行います。
検査の流れ
尿検査、超音波検査(残尿測定など)、排尿の記録(排尿日誌)、血液検査等
診療科目一覧
