腰痛・背部痛

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腰痛・背部痛でなぜ泌尿器科に紹介されるのか

腰痛、背部痛(背中が痛む)という症状が出た場合、みなさまはどの科への受診を検討されますか?もちろん整形外科へと受診されるのも正しいのですが、実は腰痛や背部痛で病院にかかると、かなりの割合で泌尿器科へと紹介されていきます。

それは尿路結石という病気と関係があります。
これは尿の流れ道である腎臓や尿管等に石ができてしまうものですが、この石が時に激しい腰痛、背中の痛みを引き起こします。これを尿路結石発作、または疝痛発作と呼ぶのですが、尿路結石は男性だと一生のうちで6-7人に1人程度はかかるとされるほどありふれた病気ですので、腰痛や背部痛で病院を受診されると、尿路結石発作を疑われて泌尿器科へと紹介となるという話です。

女性でも15人に1人程度が一生のうちに一度は尿路結石となりますので、やはりかかりやすい病気ということになります。

尿路結石については、こちらに詳しく説明していますので、かかられたことがある方や心配な方は参照してみてください。

こんな症状は尿路結石を疑います

腰痛、背部痛ではいずれにしましても、腰椎椎間板ヘルニア等の整形外科を受診すべきものも多いのですが、一方で突然の激痛で、重いものを運んだりの動作によらない発症ならば、ほとんどが尿路結石発作と考えてよいほどで(大動脈解離等の致死性の疾患のこともあるので鑑別は必要ですが頻度的には圧倒的に尿路結石発作が多い)、泌尿器科への受診を勧められる症状ということになります。

尿路結石の診断と治療

尿路結石はCTやレントゲン、エコー、尿検査等で診断致します。

大きさや場所、数等で適切な治療は変わってきますが、5mm以下であればまずは水分摂取をたくさんしてもらって、尿量を増やすことで尿と共に尿路結石を体外に排出させること(自然排石)を目標とします。5mmを超えてくると、自然排石の可能性がやや落ちてきて、1cmを超えると自然排石の可能性がぐっと小さくなるため、様々な方法で石を砕く治療が行われます。ただ、こうした状況でも様子見が選択されることもあり、ここは多くの治療経験のある泌尿器科医の判断力が試されるところであったりします。特殊な石では内服薬によって石を溶かすことも可能です。

尿路結石の再発予防

また、尿路結石は一度発症すると、予防しなければ半数近くが再発するとも考えられております。通常はクエン酸の摂取と、水分を多く取って尿を薄くすることで結石の再発予防が可能です。厳密には結石の成分によって適切な再発予防策が変わってきますので、可能であれば尿とともに排出された結石を病院やクリニックへと持参いただき、成分分析を行うことが再発予防には大切となります。

まとめ

腰痛や背部痛は整形外科の病気であることも多いのですが、突然の激しい痛みの場合は尿路結石が原因となっていることが少なくありません。尿路結石は誰でもかかりうるありふれた病気であり、また再発しやすい病気でもあります。適切な診断と治療、そして再発予防が大切ですので、思い当たる症状がある方は一度ご相談ください。

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